「ロジカルシンキングをマスターしてビジネスに役立てたい」
「日常生活の問題をロジカルシンキングで解決したい」
「毎日感じる不安や焦りをロジカルシンキングで解消したい」
ロジカルシンキングは、仕事やプライベート等、全ての場面で使える万能な思考方法です。
ロジカルシンキングをマスターするためには、練習が必要な為、日常のあらゆる問題に対して、深く思考するクセをつけなければなりません。
本記事では、ビジネスに関するロジカルシンキングの例題を20個紹介します。
回答も準備しておりますが、大事なのは深く思考することなので、気にすることなく、自分なりの答えを見つけるようにしてみましょう。
ロジカルシンキングが必要な理由
自分の考えを正確に伝えるためにはロジカルシンキングが不可欠です。
なぜなら、感情や感覚だけに頼った説明では、価値観の異なる相手を納得させることができないからです。
例えば、上司に予算の増額を依頼する際、「なんとなく足りない」と言うよりも、「現在の進捗と不足額、増額による利益予測」を提示した方が承認されやすくなります。
論理性を持つことで、周囲の協力を得やすくなり、仕事のスピードと質が向上します。
ロジカルシンキング例題20選

例題1:会議の時間を短縮する方法
【問題】 あなたのチームでは、毎週行われる定例会議が予定時間を大幅に超過することが常態化しています。会議の目的は進捗報告と課題の共有ですが、議論が脱線することが原因です。あなたはリーダーから、次回の会議から時間を30分短縮するための改善策を提案するよう求められました。新入社員の視点で、どのようなルールを導入すべきか、論理的に考えて提案してください。
【解答】 会議の冒頭で「アジェンダ(議題)ごとの時間配分」を宣言することを提案します。 議論の脱線は、各議題にかけられる残り時間を全員が意識していないために起こるからです。 例えば、30分の会議なら「報告に10分、相談に15分、予備5分」と区切り、タイマーで計測します。 時間配分を可視化し、時間切れの際は別途協議するルールを設けることで、確実に会議時間を短縮できます。
例題2:優先順位の付け方
【問題】 あなたは現在、3つのタスクを抱えています。1つ目は本日締め切りの日報、2つ目は明日提出の企画書、3つ目は来週の会議資料作成です。そこへ上司から「至急、この資料をコピーしてほしい」と頼まれました。あなたはどのように対応すべきでしょうか。タスクの緊急度と重要度の観点から、自分の行動を選択し、その理由を説明してください。
【解答】 まず上司のコピー依頼の「具体的な期限」を確認し、即座に終わるなら先に完了させます。 短時間で終わる差し込み仕事は、抱え込み続けるよりも先に処理した方が全体の効率が上がるからです。 具体例として、コピーに2分かかるならその場で済ませ、その後、本日締切の日報に取り掛かります。 期限を確認した上で、所要時間の短いものから処理することが、マルチタスクを円滑に進める秘訣です。
例題3:報告の仕方の改善
【問題】 外出中の上司から「A社との商談はどうなった?」と電話がありました。商談の結果は、価格面で折り合いがつかず保留となりましたが、次回までに代替案を提示することで継続検討してもらえることになっています。あなたは、電話口でどのように報告するのがベストだと考えますか。状況を短く正確に伝えるための報告内容を構成してください。
【解答】 「結論として、今回は保留となりましたが、継続案件です」と最初に伝えます。 忙しい上司は、まず「成約か否か」という結果を最も早く知りたいと考えているからです。 具体的には、価格面での不一致という理由を添えた後、次回までに代替案を出す約束をしたことを報告します。 結論、理由、次へのアクションの順で伝えることで、上司は次の指示を出す手間を省くことができます。
例題4:資料作成での図解活用
【問題】 あなたは新商品の特徴を説明するスライドを作成しています。特徴は「低価格」「高耐久」「多機能」の3点です。これを文字だけで箇条書きにするのではなく、読者が一目で強みを理解できるように工夫したいと考えています。どのような構成や視覚的要素を取り入れるのが適切でしょうか。ロジカルな資料作成の観点から説明してください。
【解答】 3つの特徴を「比較表」または「ベン図(重なり合う円)」で表現することを提案します。 人間の脳は文字情報よりも視覚情報を素早く処理できるため、図解は理解を助けるからです。 例えば、他社製品との比較表を作成し、自社が優れている項目にチェックを入れると強みが明確になります。 情報を整理し、視覚的な差異を強調することで、読み手は直感的にメリットを理解できます。
例題5:ミスの再発防止策
【問題】 メールの宛先を間違えて送信してしまうというミスが発生しました。幸い機密情報の漏洩はありませんでしたが、再発防止策を考えなければなりません。「今後は気をつけます」という精神論ではなく、論理的な仕組みとしての対策案を提示してください。なぜその対策が有効なのかという根拠を含めて回答を作成してください。
【解答】 「送信ボタンを押した後、5分間は送信トレイに留まる設定」を導入すべきです。 人の注意力を高めるだけでは、疲労や焦りによるミスを完全には防げないからです。 具体的には、メーラーの設定を変更し、送信直後に自身で間違いに気づく「猶予」を強制的に作ります。 個人の意識に頼らず、ツールの仕組みを利用して物理的にミスを遮断することが、最も確実な再発防止策となります。
例題6:残業削減の提案
【問題】 部署全体の残業時間が月平均40時間を超えており、改善が求められています。調査の結果、特定の個人に仕事が集中しているわけではなく、全員が「手戻り(やり直し)」の作業に時間を取られていることが分かりました。この状況を打破するために、どのような論理的アプローチで業務改善を提案しますか。その手順を述べてください。
【解答】 「指示受け時の確認シート」を作成し、作業開始前の認識合わせを徹底することを提案します。 手戻りの多くは、上司の指示と部下の理解のズレから発生しているからです。 具体的には、目的、期限、成果物の形式をあらかじめ言語化し、作業前に上司と合意形成を行います。 初期段階でゴールを明確に定義することで、無駄な修正作業を減らし、結果として残業時間を削減できます。
例題7:顧客クレームへの初期対応
【問題】 顧客から「商品の使い方が分かりにくい」と厳しい口調で電話がありました。しかし、その商品はすでに多くのユーザーが問題なく使用しているものです。あなたは担当者として、まずどのようなステップで対応を進めるべきでしょうか。相手の感情を逆なでせず、かつ論理的に問題を解決するための初期対応について説明してください。
【解答】 まずは不便をかけたことへの謝罪を行い、その後に「何が起きているか」を具体的にヒアリングします。 事実確認なしに解決策を提示しても、相手の状況に合致せず、不満を増大させる恐れがあるからです。 具体的には、どの操作でつまずいたのかを一つずつ確認し、事実を特定します。 共感を示しながら事実を収集することで、問題の根本原因を特定し、的確な解決策を提示できるようになります。
例題8:新プロジェクトの予算獲得
【問題】 あなたは新しい社内システムの導入を検討しています。導入には100万円の費用がかかりますが、これにより年間で約200時間の事務作業が削減できる見込みです。投資に慎重な役員を説得するために、どのような論理構成で予算申請を行いますか。コストとリターンの観点から、説得力のある説明を考えてください。
【解答】 「1年以内に投資額を回収できる」という費用対効果を結論として伝えます。 役員が最も懸念するのはコストの浪費であり、回収の見込みが立てば投資の判断が下せるからです。 具体的には、削減できる200時間を人件費換算し、100万円の導入コストを上回るメリットを数値で提示します。 単なる利便性の向上ではなく、具体的な利益貢献度を数値化して示すことで、承認の可能性を最大化できます。
例題9:プレゼン資料のフォント選び
【問題】 全社会議で使用するスライド資料を作成する際、あなたはデザイン性を重視して細身の明朝体を選ぼうとしています。しかし、同僚からは「ゴシック体の方が良い」とアドバイスされました。ロジカルシンキングに基づき、「読み手(聴衆)の視点」から最適なフォントの選択基準を論理的に導き出してください。
【解答】 遠くからでも視認性が高い「ゴシック体」を選択するのが論理的な正解です。 プレゼン資料の目的は、おしゃれに見せることではなく、情報を正確に伝えることにあるからです。 具体例として、広い会場の後部座席から見た場合、線の細い明朝体は文字がかすれて見えにくくなります。 「誰が、どこで、どのような環境で見るか」という前提条件を整理すれば、最適な手段を誤らずに選択できます。
例題10:情報共有漏れの対策
【問題】 チーム内でAさんしか知らない情報があり、Aさんの欠勤時に業務が停滞してしまいました。このような「情報の属人化」を防ぐために、どのような仕組みを作るべきでしょうか。個人の責任に帰結させるのではなく、組織として論理的に解決できる持続可能なルールを1つ提案し、その理由を説明してください。
【解答】 「共有クラウドへの進捗管理表の設置」と「更新の義務化」をルールにします。 個人の記憶に頼るから共有漏れが起きるのであり、情報が常に外部化されていれば誰でも代行できるからです。 具体的には、タスク完了時に必ずクラウド上のファイルを更新し、上司がそれを確認する流れをルーチン化します。 仕組みとして情報を一元管理することで、特定の個人に依存しない強固なチーム体制を構築できます。
例題11:効率的な情報収集の方法
【問題】 競合他社の調査を任されましたが、インターネット上には膨大な情報があり、何から手をつければ良いか分からず時間が過ぎてしまいます。効率的に必要な情報を収集するために、まず最初に行うべき論理的なステップは何でしょうか。調査の精度とスピードを両立させるための思考法を述べてください。
【解答】 「調査の仮説を立て、必要な項目をリスト化する」ことから始めます。 目的を定めずに検索を始めると、関連性の低い情報まで読み込んでしまい、時間を浪費するからです。 例えば「価格設定」と「ターゲット層」の2点に絞って探すと決めれば、不要なニュースを読み飛ばせます。 最初にゴール(必要な情報)を定義してから行動することで、最短ルートで精度の高い調査が可能になります。
例題12:説得力のある提案書構成
【問題】 あなたは、社内のランチ環境を改善するために「置き型社食」の導入を提案したいと考えています。しかし、単に「便利だから」という理由では通りません。会社側にもメリットがあることを示すために、どのようなロジックで提案書を構成すべきでしょうか。会社が抱える課題と結びつけて論理的に構成案を作成してください。
【解答】 「従業員の健康増進による生産性の向上」をメインのロジックに据えます。 会社はコストをかける以上、それが事業成長や損失回避につながる理由を求めているからです。 具体的には、外食の手間を省くことでの休憩時間の質の向上や、健康的な食事による欠勤率低下をメリットとして挙げます。 相手(会社)の関心事である生産性と結びつけることで、単なる福利厚生以上の価値を証明できます。
例題13:アンケート結果の分析
【問題】 社内研修の満足度アンケートで、「満足」が80%という結果が出ました。これを見て「成功だった」と結論づけるのは早計かもしれません。より深い洞察を得るために、どのような視点でデータを分解して考えるべきでしょうか。ロジカルシンキングの基本である「MECE(漏れなく重複なく)」の視点を取り入れて回答してください。
【解答】 「満足した層」と「不満だった層」を、さらに年次や職種ごとに切り分けて分析します。 全体平均だけでは、特定の層が抱えている深刻な課題を見落とす危険性があるからです。 例えば、新人は満足していても、ベテラン層には内容が物足りなかったという偏りが判明するかもしれません。 要素を分解して「どこに課題が集中しているか」を特定することで、次回の研修をより具体的に改善できます。
例題14:上司との意見の相違
【問題】 あなたはA案が良いと考えていますが、上司はB案を推しています。上司の意見には一部論理的な欠陥があると感じた場合、角を立てずに、かつ論理的に自分の意見を検討してもらうためにはどのような話し方をすべきでしょうか。相手の意見を尊重しつつ、客観的な視点で議論を進める手順を説明してください。
【解答】 「判断基準となる評価軸」をまず合意し、その軸に基づいて両案を比較します。 主観のぶつかり合いを避け、客観的な数値や条件でどちらが優れているかを判断するためです。 例えば「コスト」「納期」「実現性」という3軸を作り、A案とB案を採点形式で評価することを提案します。 共通の物差しで比較するプロセスを挟むことで、感情的にならず、より合理的な結論を導き出せます。
例題15:納期遅延の報告
【問題】 取引先への納品が1日遅れることが判明しました。原因は自社の確認ミスです。あなたは担当者として、取引先にどのように連絡を入れますか。信頼関係へのダメージを最小限に抑え、事態を収束させるための論理的な報告内容と、その後の対応方針について述べてください。
【解答】 「遅延の事実と新しい納期」を真っ先に伝え、誠実な謝罪と原因説明を行います。 相手が最も困るのは「いつ届くか分からない」という不透明な状況であり、正確な情報が安心感に繋がるからです。 具体的には、遅延の理由を正直に述べた上で、二度と繰り返さないための対策も併せて伝えます。 ミスを隠さず迅速に事実と代替案を提示することで、ピンチを信頼回復の機会に変えることができます。
例題16:タスクの「抜け漏れ」防止
【問題】 あなたは複数のプロジェクトを同時に進行しており、小さなタスクの依頼を忘れてしまうことが増えてきました。この状況を改善するために、タスク管理を「頭の中」で行うのをやめ、論理的な管理手法を導入しようと考えています。具体的にどのようなツールや手法を使い、どう運用すべきか説明してください。
【解答】 「全ての依頼を即座に1つのリストに書き出し、毎朝優先順位をつける」運用を徹底します。 人間の記憶容量には限界があり、マルチタスク下では必ず忘却が発生する仕組みだからです。 具体的には、付箋やアプリを使い、発生した瞬間にタスクを外部に記録して、脳を「考えること」に専念させます。 記憶を記録に置き換える仕組みを構築することで、漏れを物理的に防ぎ、業務の質を安定させることができます。
例題17:コスト削減のアイデア
【問題】 オフィスの消耗品費が予算を圧迫しています。あなたは「カラー印刷の制限」を提案しようと考えましたが、単に「禁止」と言えば現場の反発を招きます。どのように説明すれば、社員が納得して協力してくれるでしょうか。コスト削減の必要性と、現場の利便性のバランスを考慮したロジックを立ててください。
【解答】 「削減したコストを別の福利厚生や備品に還元する」という目的を提示します。 人は単なる制限には反発しますが、自分たちにメリットが返ってくると分かれば協力しやすくなるからです。 具体例として、印刷費を10%削ることで、最新の事務椅子を購入する原資にする等の交換条件を出します。 「我慢」ではなく「より良い環境への投資」として意味づけをすることで、組織全体の納得感を得られます。
例題18:新入社員の教育計画
【問題】 あなたは新入社員の教育係になりました。一度に多くのことを教えようとすると、相手が混乱して定着しないことが懸念されます。論理的に、どのような順番で仕事を教えていくのが最も効率的でしょうか。学習の段階と、相手の心理的な負担を考慮した教育ステップを提案してください。
【解答】 「全体像の把握」を最初に行い、その後に「定型的な小作業」から順に教えます。 自分が何の役に立っているかという全体像が見えないと、各作業の重要性が理解できず、モチベーションが下がるからです。 例えば、まずは商談の流れを説明し、次に名刺交換や議事録作成という小さなタスクを任せます。 大きな枠組みから詳細へと段階を追って教えることで、新入社員は混乱せずスムーズに成長できます。
例題19:無駄な資料の廃止
【問題】 長年続いている「週次レポート」がありますが、実際にはほとんど読まれておらず、作成に多大な時間がかかっています。この資料を廃止、または簡略化したいと考えています。保守的な上司に対して、どのように廃止の提案を行えば受け入れられるでしょうか。リソースの最適化という観点から論理を構築してください。
【解答】 「レポート作成に費やす時間を、直接的な売上貢献に充てる」という代替案を提示します。 上司が廃止を渋るのは、管理体制が弱まることを恐れているからであり、その懸念を上回る利益を示す必要があります。 具体的には、レポート作成の5時間を顧客訪問に回すことで、成約率を高める計画を伝えます。 無駄を省くことそのものではなく、省いた時間をどう価値に変えるかを強調するのが、変化を促す定石です。
例題20:目標達成のための行動計画
【問題】 「今期の売上目標を120%達成する」という目標を立てましたが、具体的に何をすべきか迷っています。この大きな目標を、日々の行動に落とし込むための論理的な思考プロセスを説明してください。目標を達成可能なサイズまで分解する「因数分解」の考え方を用いて回答してください。
【解答】 「売上=顧客数×客単価」という式に分解し、どちらの数字を伸ばすかを決めます。 大きな目標も要素に分ければ、打つべき具体的な施策が見えてくるからです。 具体的には、顧客数を増やすために必要な「見込み客への連絡件数」を算出し、それを日次のノルマに落とし込みます。 曖昧な目標を数値の積み上げとして捉え直すことで、毎日の行動に迷いがなくなり、目標達成の精度が向上します。
まとめ
本記事では、ロジカルシンキングについて20個の例題を解説しました。
ロジカルシンキングがあれば、仕事はもちろん、プライベートを円滑に進めることができます。また、より良い人間関係を作ることができ、充実した人生を送ることができるでしょう。

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